11月13日、大阪で行われたシューフィッター有志による、
靴型の勉強会に初めて参加してきました。
遠くは沖縄からの参加もあり、参加者はみな、和気あいあいと楽しく学んできました。
私は、3回目に初参加ということで、
ほかの参加者たちは、過去2回の分、
先に進んでいたので追いつくのに苦労しましたが、
仲間のサポートで何とか追いつくことが出来ました。
Hさんありがとうございました。
8月のマスターコースで学んだことの復習や、
もっと深いところの話をお聞きすることが出来ました。
昔から本物の靴づくりに携わってきた職人さんたちの苦労を目の当たりにして、
本当に頭の下がる思いです。
靴型を作ることだけでもどれだけ足ことや足の動きのことを考慮し、
設計されるのかを知り、現在の靴業界には、
本物の靴がいかに少なくなってしまったかを悲しく思います。
諸先輩方がどれほどの苦労をされて靴づくりをしてきたかを察するとき、
私たちは、お客様に本当の靴とは何かをお伝えし続ける使命があるように感じました。
今、世の中には、安くなければ売れないということで、
足のことを考えない靴の形をしたものが氾濫し、
その靴の形をしたものを「靴」と称して、
売ることだけを考えている靴業界の姿を悲しく思います。
靴業界は、靴の本当の価値を伝えきれていないので、
どうしても安さで売るようになってしまった気がします。
足に合った本物の靴を正しく履いてもらえれば、
歩くことがもっと楽しくなるはずだと思います。
靴の価値を伝え歩く楽しさを皆さんに味わってもらいたいと思います。
靴の本当の価値を伝えることで、
価値のある靴が、価値に見合った適正価格で販売され、
正しい履き方をすることで履くことが苦痛でない靴が、
市場にあふれてくるようにしたいものです。
私たちシューフィッターは、本当の靴の価値を伝えることも役割の一つではないかと思います。
今回のようなことを学ぶと、本当の「靴」とは、
足のことを思い、歩くことを思って作られるものだと痛感しました。
その本物の「靴」を、わかりやすくお客様にお伝えし続けていかなければと強く思いました。